「きちんと蛇口を閉めたはずなのに、水が流れる音が聞こえる。」
「洗濯用洗剤を取り出そうと洗面台下のキャビネットを開けたところ、床が水浸しになっていた。」
洗面所でこんな水のトラブルありませんか?
このように、いつも利用する洗面所でも水漏れトラブルは日常に潜んでいます。突然起こった水漏れを早く対処しようと思っても、原因や対処方法・修理方法がわからず、焦るばかりでどうしたらよいのかわからない。とりあえずタオルで床を拭いてみるけど、水漏れは続いているのでいたちごっこ。このようなことにならないように、当ページでは洗面台の水漏れの原因とその対処方法、修理方法についてご紹介いたします。
※通常、水まわりの修理は専門の水道修理専門の水道修理業者が行うものです。当記事では、一般家庭の方に水のトラブルが発生した際の正しい知識と対処法を知っておいていただくための内容となっております。家の構造や作り、使用している設備のタイプや構造によって、当記事で紹介している内容が実施できない場合もございます。また、紹介した内容を実施してトラブルが悪化したり設備が破損してしまっても当社では一切の責任を負いません。自己責任の元でお願い致します。
目次
万が一、洗面台で水漏れが発生しても、冷静に対処・修理できるように、まずは水漏れの原因を特定しましょう。どこから水漏れしているのかを確認するには、まずは蛇口を開けて水を流して水漏れ箇所を確認することが一番わかりやすいと思います。その際、洗面台周りが水浸しになってしまいますので、雑巾やタオルなどを用意し、水をふき取りながら水漏れしているところを探していきましょう。
こちらの図は、一般的な独立洗面台のイラストです。各箇所、名称がありますが確認程度にチェックしてみてください。
洗面台といっても、こういったタイプだけでなく様々な形やデザインのものがありますが、水栓金具や洗面ボウル、排水管などの構造はどんなタイプでも同じ構造になっております。
このなかでも、特に水漏れが発生しやすい原因箇所が複数存在します。主な原因箇所は以下の場所です。
それではここからは、各箇所それぞれの水漏れの主な原因と対処方法についてご紹介していきます。
洗面ボウルは一見頑丈そうにみえて、実は簡単に割れてしまうこともあるのです。よくあるのが歯ブラシやドライヤー、シェーバー等を誤って洗面台に落としてしまい、その衝撃によりひび割れが発生してしまいます。広範囲に渡ってこのひびがはいってしまうと洗面台の水漏れの原因になってしまうこともあります。また、一度入ってしまったひびを長期間放置することで、ひびが拡大していったり、ひびの間から浸水することによる二次災害に発展する危険もあります。また、ひび割れがない場合でも洗面ボウルの底と排水パイプの接続部分のパッキンの劣化が水漏れの原因になっていることもあります。
陶器製の洗面ボウルであれば陶器用接着剤やパテや粘着テープで補修、ホーロー製の洗面ボウルであれば市販のホーロー製品の補修材で対処・修理することができます。ただし、綺麗に対処・修理したいのであれば専門の業者に依頼する必要があります。
パッキンを新しいものと交換しましょう。
蛇口を閉めたはずなのに水が漏れ出ていたり、シャワーヘッドやシャワーホースから水が漏れ出ていたり場合があります。蛇口やシャワーヘッドの場合、内部のパッキンの劣化や破損が原因であることがほとんどです。シャワーホースはホース自体の劣化や破損が原因になります。
蛇口やシャワーヘッドのパッキンが原因の場合は、分解してパッキンを交換することが必要です。ただし、シャワーヘッドの水漏れに関しては、シャワーヘッドごと新しいものと交換してしまった方がよい場合があります。シャワーホースの劣化や破損が原因の場合は、シャワーホースの部分だけ販売されていないため、蛇口本体を交換しなければなりません。
洗面台の水漏れ箇所がよく起こる場所として挙げられるのが、給水管と止水栓のつなぎ目で起こる水漏れです。こちらの原因はつなぎ目の部分のナットのゆるみやパッキンの劣化がほとんどです。
ナットが緩んでいる場合はレンチを使って締めてください。ナットをしっかりと締めても水漏れが続く場合はパッキンが劣化している可能性が高いので、分解してパッキンを交換しましょう。パッキンはホームセンター等で売っているので、ご自宅のパッキンのサイズに合ったものを購入してください。ただし、パッキンの交換は給水管や止水栓を分解しなければいけないので、難しいと感じたり自身がない場合は専門の水道修理業者に連絡しましょう。その場合は専門の修理業者が来るまでの間の応急処置として、水漏れ箇所に自己癒着テープを巻きつけて水漏れが広がらないようにしましょう。
排水ホースが塩ビ管から外れている場合、水漏れが起こります。また、排水ホースに穴等があいている場合も水漏れの原因になります。穴や割れ目がある場合、小さい場合だと目で確認するのが難しい場合がありますので注意深く原因箇所を確認してみてください。
排水ホースを塩ビ管に入れ直せば水漏れは解決します。再び水漏れの原因になるのを防ぐため、なるべく排水ホースと塩ビ管の周りにものを置かないようにしましょう。
自己癒着テープで対処・修理するという方法もありますが、あくまでも応急処置にすぎません。根本的に解決したいのであれば排水ホースを新しいものと交換しましょう。排水ホースはホームセンター等で販売されているのでご自宅の排水ホースと同じものを購入するようにしてください。自分で交換するのが不安な方は専門の水道修理業者に依頼するようにしましょう。
先述の洗面ボウルと排水パイプ接続部分のパッキンの劣化以外にも、排水パイプのつまりが水漏れの原因になることが多いです。髪の毛等の異物が排水パイプに流れ込み、それらが水をためることによって下水からの臭いや虫が上がってくることを防いでいるトラップという箇所でつまってしまい、水漏れの原因になっているのです。また、S字トラップのS字部分のナットのゆるみやパッキンの劣化やも水漏れの原因になります。
つまりの原因が髪の毛等液体パイプクリーナーで溶けるものであれば、液体パイプクリーナーを使用してつまりをなくしましょう。溶かせないものであったり液体パイプクリーナーを使用しても溶けないものであったりした場合は自分で修理・対処することが困難なので、専門の水道修理業者に連絡するようにしましょう。
ナットが緩んでいる場合はレンチでナットをしっかりと締めてください。パッキンの劣化が原因の場合は古いパッキンを取り出して新しいパッキンと交換しましょう。
床や排水パイプからの水漏れの原因が、排水管のつまりであることも。
つまりだけでなく、排水管の腐食によって穴があいてしまった場合も水漏れの原因になってしまいます。
排水管のつまりは排水管にワイヤーを上手に差し込めばつまりの原因を取り除くことができますが、ワイヤーの扱いを間違うと排水管に傷をつけてしまい、多額の修理費用が掛かってしまうこともあります。無理をせずに専門の水道修理業者に連絡することをおすすめいたします。排水管の腐食によってできた穴に関しても自分では対処できないので、同様に専門の水道修理業者に連絡てください。
洗面台を一通り確認しても水漏れの原因が特定できない場合、洗面台以外が水漏れの原因となっている場合があります。具体的には洗濯機が挙げられます。洗濯機の防水パンや排水口に埃や服の繊維がつまってしまったり、洗濯機の排水ホースが外れてしまったりすることが水漏れの原因となってしまいます。
以上のように洗面台の水漏れは、対処しやすいものであれば自分で修理・対処可能なものもあります。一方で原因が特定できなかったり、修理・対処に専門的な技術が必要だったりする場合もあります。無理に自分で修理・対処して水漏れの被害を拡大させてしまうより、最初から専門の水道修理業者にお願いしたほうが時間も費用もかからないことも多々あります。実際、洗面台の水漏れの修理方法・対処方法がわからず放置してしまった結果、後日水道局から「水道の使用量が前回と比べ物にならないくらい多くなっている」と連絡が来たり、ひどい場合は洗面所の床がカビてしまいリフォームが必要になってしまったりすることもありえます。水漏れに気が付いたら早急に修理・対処し、少しでも難しいと感じたら直ちに専門の水道修理業者に連絡するようにしましょう。