トイレの水漏れの修理は専門の水道修理専門の水道修理業者に頼まなくても素人でもできるのか?
その答えとしては、「原因と対処法を的確に判断することができれば、素人でも対処できるケースもある」というのが正直なところです。しかしながら水のトラブルが発生した場合、ご自身での修理作業によるトラブル拡大や破損などの二次災害の可能性もあるため、すべて自分で修理しようとすることは私たちはあまりオススメしておりません。
とはいえ、トラブルの際に専門の水道修理業者が到着するまでの応急処置が必要な場合もあるため、そういった時に役に立つ情報や正しい知識を知っておくためのページです。それでは、そんなトイレの水漏れの原因とその修理方法をご紹介したいと思います。
※通常、水まわりの修理は専門の水道修理専門の水道修理業者が行うものです。当記事では、一般家庭の方に水のトラブルが発生した際の正しい知識と対処法を知っておいていただくための内容となっております。家の構造や作り、使用している設備のタイプや構造によって、当記事で紹介している内容が実施できない場合もございます。また、紹介した内容を実施してトラブルが悪化したり設備が破損してしまっても当社では一切の責任を負いません。自己責任の元でお願い致します。
目次
トイレの水漏れと一言で言っても、ワンパターンではなく、様々な箇所から水は漏れます。そこで、まずはトイレの水漏れにはどんなパターンがあるかを見ていきましょう。
トイレの壁からトイレのタンクまでのパイプ。
こういったパイプから水漏れがおこることがあります。
トイレと床が接地している部分。
ここに水が滲んでくるように漏れている場合があります。
トイレタンクからでてくる水が止まらない。
いつまでもチョロチョロで続けているような状態もトイレの水漏れの一種です。
便座内のノズルからの水漏れや、操作パネル付近からの水漏れ。
便座の脇からの水漏れなどがコレに当てはまります。
まずはパイプが原因によるトイレの水漏れから見ていきましょう。
トイレの水漏れ、パイプからの水漏れはパッキンの劣化が原因の場合が多くなります。
トイレのパッキンの寿命はおよそ15年ほどなので、ある程度時間が経てば交換が必要になってきます。
もしご自身でパッキンの交換をする場合は、ノギスを使ってパッキンのサイズを調べ、専用のパッキンを購入してから行いましょう。
上記のパッキンが原因の場合には自身での交換修理もも可能です。
しかし、トイレの水漏れ原因がパイプの割れやヒビ、腐食による劣化が原因の場合では専門専門の水道修理業者でないと修理は難しく、無理せず専門の水道修理業者に頼むのをオススメ致します。
いちばん安全なのは、水道の元栓を止めてしまうことです。
ただ水道の元栓を止めてしまうと家中の水が止まってしまいますので、そうできない場合は壁から出てすぐのところにある止水栓で止めましょう。
止水栓は、蛇口形式でない場合は、マイナスドライバーで時計回りに回せば止まります。
元栓を止めたあとは、水漏れ箇所のナットを緩めます。
ナットは反時計回りに回すと緩みますので、怪我をしないように慎重に回しましょう。
パッキンを交換します。
パッキンを交換する際、サイズがわからない場合は、古いパッキンを剥がしてホームセンターなどに持っていくといいでしょう。
最後は取り付け。
取り外しと逆の手順でナットを締め、止水栓を開ければ終わりです。
この時、ナットはできるだけきつく締めておきましょう、今後の水漏れの原因にもなります。
トイレの床から水漏れが発生した場合の原因を見ていきましょう。
床の水漏れの原因の多くは、便器と排水パイプの接続不良によって起こります。
具体的には、接続がきちんとなされていなかったり、フランジパテ(ガスケット)という部品が劣化していることがその主な原因となります。
修理としては、便器を外してきちんと取り付け直すか、フランジパテを交換する事になります。
トイレの床の水漏れですが、これは専門の水道修理業者に頼むのが無難です。
修理方法はこのあと一応紹介いたしますが、トイレ自体を取り外してつけ直すのは難易度高めですし、このときうまく修理できなかったことにより水漏れする場合もあります。
よほど自信がない限りは、専門の水道修理業者に頼むのが鉄則です。
トイレそのものを外すこのトイレの水漏れ修理には必ず人手が必要です。
ひとりで行うのは論外で、2~3人の手伝いの人数を確保しておきましょう。
パイプの修理と同じように、止水栓か水道の元栓で水を止めましょう。
壁から出ている給水管などをすべて外してしまいます。
この時、タンクの中の水が空っぽになっていることを確認して、空っぽになってない場合は完全に空の状態にしておきましょう。
また、便器内の水もきちんと排水しておきましょう。
少しの水であっても、タオルですわせるように拭き取ったり、灯油ポンプで排水するなどしてしっかりと出しておくとびしょ濡れになることはありません。
タンクとトイレがつながっている部分のナットを外し、タンクを外します。
タンクの中の水はしっかりと抜いてしまったと思っていても残っている場合がありますので、外す際には濡れてもいいように、ビニールシートやバスタオルなどを敷いておくといいでしょう。
また、トイレのタンクは陶器の場合がほとんどですので、倒したりものがあたったりすると割れる場合があります。
作業のじゃまにならない場所に移動させておきましょう。
トイレを床に固定している部品を外します。
トイレを床に固定しているナットやネジをすべて外してしまいます。
この時、ナットやネジが腐食している場合はそれ以上手を付けることなく専門の水道修理業者に連絡するようにしましょう。
無理にこじ開けようとすると失敗の原因になります。
トイレを外します。
この時温水洗浄便座には洗浄部分の取り付けがなされているので、必ず電源が切れていることを確認した後、コレも外します。(タンクに付いている場合もあります、製品による違いは説明書などで確認しましょう)
トイレは、すべてのネジやナットを外しているのであれば上に持ち上げればとれます。
この時、なかなかとれないからと言って無理に外そうとすると、床そのものや、床と便器の間にあるフランジという部品が破損してしまいますので、慎重に外しましょう。
古いフランジパテをヘラやマイナスドライバーできれいに剥がし、新しいものと付け替えます
再び便器を取り付けます。
大抵の場合、もともとの便器の位置にそれまでつけられていたあとが残っていますから、それを目印に慎重に取り付けてください。
特にネジ穴やボルト穴がずれないように細心の注意をはらいましょう。
取り外しの際に外したネジやナットを締め直します。
この時、もともとの場所にしっかりと取り付けることを意識し、無理をしてはめ込もうとしたり緩くつけてしまうと水漏れの原因になりますので注意しましょう。
また、固定していたネジやナットが腐食している場合は同じサイズの新しいものと取り替えておくのも良いでしょう。
ネジやナットを締める際はひとつずつ締め切っていくのではなく、すべてを仮締めしたあと、それぞれを少しずつ慎重に締めていきます。
ひとつずつしっかり締めてしまうと、最後にずれてしまう場合があります。
タンクや給水管、温水洗浄装置など、外していたものを取り付けます。
それぞれ間違いなく元と同じ位置に取り付け、できるだけしっかりと取り付けるようにしましょう。
特にタンクの取り付けは慎重に行い、割れたり傷つけたりしないように気をつけ、平行にまっすぐ取り付けボルトをしっかりと取り付けます。
ただこの時、締まりきったあとにも力をくわえるとタンクの破損の原因にもなります。
加減して取り付けましょう。
水道の元栓や止水栓を開けて水を出します。
一度使ってみて、きちんと水漏れなくできているかを確認しておきましょう。
冒頭で注意したように便器そのものを取り外すのは簡単な作業ではありません。
ですので、ここで説明した工程の途中で少しでも不安を感じたり無理だと感じたり、よくわからなくなった場合は無理に続行せず必ず専門の水道修理業者に連絡しましょう。
便器の破損など致命的な失敗につながる恐れもありますので、無理は絶対にしないでください。
トイレタンクの水漏れは、比較的簡単に対処することができる場合があります。
トイレタンクの中は、覗いてみるとわかりますが比較的シンプルな仕組みです。
まず、排水レバーを回すとゴムフロートという栓が抜け、排水。
その後、タンク内の浮き袋のようなものが水位の下降ととともに下に下がると給水が始まって、給水に連れ水位が上昇するとともに浮き上がり、それに連動して水が止まり、給水が止まります。
トイレタンクの水漏れの場合、この一連の流れのどこかに不具合があると考えていいでしょう。
止水栓を回して水を止め、作業をしやすくするために中の水を排出してしまいましょう。
トイレタンクの不具合の場合、位置のズレやなにかゴミが挟まっているような場合でも起こります。
とりあえずレバーを何度かガチャガチャしてみて、それで治る場合もありますので、試してみましょう。
ガチャガチャしてみても治らない場合は、ゴムフロートを交換してみましょう。
取り外しも取り付けも比較的簡単です。
それでもうまく水が止まらない場合は、無理に弄らず専門の水道修理に連絡するようにしましょう。
温水洗浄便座は、そのメーカーや機種によってシステムが全く違います。
ちなみに温水洗浄便座といえば「ウォッシュレット」のネーミングが一般的ですが、これは住宅設備メーカーのTOTOが販売する温水洗浄便座の商品名です。同様に別メーカーLIXILの場合は「シャワートイレ」が有名です。
温水洗浄便座による水漏れの場合、一般的には洗浄ノズルの交換などでうまくいく場合もありますが、コレも機種によって方法も難易度も全く違います。
トイレタンクやパイプと違って、温水洗浄便座は精密電子機器でもあるため修理の難易度や、故障リスクが非常に高いため無理に自身でどうにかしようとせず、迷わず専門の水道修理業者に連絡しましょう。
ただ製品によってはノズル交換が簡単な場合もありますので、それぞれの製品の取扱説明書をご覧ください。
以上のように、トイレの水漏れの修理の中には、自分でもできるものがあります。
上に示したような方法での対処・修理がその基本的な修理方法ですが、無理に自身で行わず専門の水道修理業者に連絡するようにしましょう。
下手にチャレンジすると、大きな失敗や余計に破損させたり故障の原因を作ったりする場合もあります。
無理はしない、コレが鉄則です。